お盆はいつするのですか?

お盆はいつするのですか?

お盆は、8月15日、7月15日の日が中心となり、13日に行う迎え火(この日を盆の入りと呼びます)で始まり、16日に行う送り火で終わるというのが一般的です。8月15日のお盆は「月遅れの盆」とも呼ばれます。この他、旧暦カレンダーによるお盆を行う地域もあります。
 江戸時代中期[1704]に発刊された『華実年浪草(かじつとしなみぐさ)』には「七月十三日、黄昏(たそがれ)に及びて都鄙倶(とひとも)に聖霊(しょううりょう)を迎ふるの儀あり、此(こ)の時 、門前に於(お)いて 必ず麻殻(おがら)[あさがら]を折り、焚(た)きてこれを迎え火という」とあり、江戸時代には7月13日(旧暦・太陰太陽暦)に迎え火をしていたことが分かります。7月一杯は盆月(ぼんづき)とされました。
 江戸時代までお盆は7月の満月の夜に行われていました。江戸時代は1日[朔日(ついたち)]が新月、15日が満月という暦でした。つまりお月様の満ち欠けでカレンダーが決まっていたことになります。旧暦でお盆を行う地域は現代でもお盆は満月の夜を迎えます。
 また、お盆に先立つ8月1日(7月1日)は「地獄の釜蓋(かまぶた)が開く日」と言われており、この日をお盆の初めの日とする考え方もあります。
 7月7日は七夕(たなばた)の日ですが、この日をお盆の初めの日とする考え方もあり七日盆(なぬかぼん)、「なぬかび」と呼ぶ地域もあり、この日に仏具磨きをすることから「磨(みが)き盆」と呼ぶこともあります。盆棚作りもこの日にすると良いとする地域もあります。
 七日盆を過ぎると13日の迎え盆、15日のお盆、そして16日の送り盆と続きます。