博多織京人形 三宅玄祥作 ひな人形

博多織京人形 三宅玄祥作 ひな人形

未来への願いを込めた『博多献上』

献上柄は博多織を代表する模様です。 江戸時代に筑前藩主・黒田長政(1568-1623年)が幕府に博多織を献上したことに由来し、現在に受け継がれています。
献上柄には親子縞と孝行縞という縞柄があります。
「親子縞」は太い縞が細い縞を挟むように配された縞で「親が子を守る」という意味があります。「孝行縞」は細い縞が太い縞を挟むように配された縞で「子が親を慕う」という意味があります。
そこには、時代を超越し受け継がれる子孫繁栄、家内安全などの思いが込められています。

博多織ひな人形「夢筑紫」シリーズの衣装は正絹(SILK100%)を使用しております。お顔は京風と関東風を調和した独自の作風を確立した熊倉基安(くまくらもとやす)作の上品なお顔となっております。そしておひな様を際立たせる御道具は、天保参年(1832年)創業以来、曲げ物を継承してきた、江戸期から存続するものとしては大阪で唯一、現存する芳精堂(ほうせいどう)に製作を依頼しました。畳台にも博多織をあしらい、屏風には福岡を代表する梅とウグイス、天神様菅原道真公の歌を手描きしております。