ふむふむ…節句豆知識vol.4

◆ひな人形は2種類ある?◆

〔衣装着人形と木目込人形〕
雛人形と聞いて多くの方が想像する衣裳着人形。木や藁(わら)などで形を作った胴体に衣裳を着せつけ、これを台に固定した人形です。従って一般に衣裳を着せ替えることはできません。頭や手足は別に作り、衣裳を着せつけたあとから差し込みます。細面の輪郭と品のある高貴な雰囲気が美しい伝統的な人形です。

一方「木目込人形」は木片や粘土のようなもので人形の型を作り胴体部分に筋彫りをして糊をいれ、縮緬(ちりめん)や錦などの布地の端をはさみこみ、衣裳を着ているように見せます。また、頭(かしら)などは別に作り、後から差し込みます。この「木目込み人形」は、胴体の木地に筋彫りを入れて、きれいな衣裳を「木目込んでつくる」ところから「木目込み人形」と呼ばれるようになりました。
実際に衣装を着せないで、縫った衣装を着せたものと同じ味わいを出すことができ、なにより、衣装の形が崩れないという長所があります。

どちらもそれぞれの良さがあります。参考までに。